はたけ
FX取引の際、注文した時のレートと実際に約定された時のレートが違う事がたまにあります。
例えば、「108.08円で買い注文を入れたのに、108.28で約定されてる」というようなケースです。
このような現象をスリッページといい、実はかなり頻繁に起こっています。
FX取引でスリッページが起こると成績が落ちやすくなるので、初心者の方はスリッページが起こる原因や、その対処法について知っておくと良いでしょう。
この記事で解決できる事
- スリッページの対策方法
- スリッページが発生しずらい時間
- スリッページを気にすることなくトレードする方法
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FXのスリッページとは
スリッページとは、FX取引で約定しようと思ったレートと、実際に約定したレートの間に乖離が生じることを言います。
別表現として「滑る」「滑り」と呼ばれる事もあります。
例えば、米ドル円が100円の時に買い注文を入れたが、実際に約定した時は101円になっていたというようなパターンです。
FXでは、スリッページのせいで損をしてしまったり、逆に得をする事もあります。
例えば、「100円で買い注文を入れ101円の時に約定したが、スリッページが起きたことにより102円で約定された」という場合は、得をすることになります。
１円も滑るのはごく稀なことで、一般的には５pips程度のスリッページが発生することが多いです。
得をするならラッキーですが、損をするのは避けなければなりません。
FX初心者の方はスリッページが起こる原因を知り、対策をとる必要があります。
FXのスリッページが起きる原因
スリッページが起こる主な原因は、注文手続きから約定するまでのタイムラグによるものです。
スリッページはほとんどの場合、「トレーダーが注文したタイミングとレート更新が重なったタイミング」で起こります。
値動きが激しい相場では為替レートが１秒間に10回以上更新されるため、注文を出してから約定するまでのわずかな時間で次々とレートが更新されることがあります。
すると最初に出した注文は更新した後のレートで約定され、若干の差が発生するのです。
このタイムラグが発生する原因として、次の３つが挙げられます。
- インターネット回線による注文から約定までのタイムラグ
- 使っているパソコン本体の処理能力による注文から約定までのタイムラグ
- FX会社が使っているサーバーの処理能力によるタイムラグ
①と②はトレーダーの取引環境によるものですが、③は利用するFX会社によるものです。
FX会社を選ぶ際に「約定力の高さ」に注目することで、スリッページを減らすことができます。
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FXのスリッページが発生しやすいタイミング
ここでは、FXのスリッページが発生しやすいタイミングをご紹介いたします。
- 値動きの激しい相場
- 経済指標発表時
- オセアニア時間の終わり（朝の6時〜8時位）
値動きの激しい取引市場では、小さなスリッページが頻繁に発生します。
「経済指標発表時」や「オセアニア時間の終わり」の時間帯は、大きなスリッページが発生しやすいため注意が必要です。
経済指標発表時
為替相場への影響が大きい重要な経済指標が発表された後は、短時間でレートが大きく変動する傾向にあります。
例えば、
- 米国雇用統計
- FOMC
- GDP（国内総生産）
などが代表例ですが、他にも重要度の高い指標はたくさんあります。
特に「指標の事前予想値と実際の数値が大きく乖離している場合」に値動きが大きく、10pips以上のスリッページが起こることもあります。
オセアニア時間
また、オセアニア時間（朝6時〜8時位）も注意が必要です。
オセアニア時間は、世界三大為替市場の東京・ロンドン・NY時間と被らないため、必然的に取引量が少なくなります。
- 売りたくても買い手がいない
- 買いたくても売り手がいない
というような、注文を入れても待機状態となる場合もスリッページが発生しやすくなります。
このため、FX初心者の方はオセアニア時間にFXを行うのは控えるべきでしょう。
スリッページはスキャルピングの大敵
FXには様々なトレードスタイルがありますが、中でもスキャルピングトレーダーにとってスリッページは致命傷となります。
初心者の方も取引回数を重ねるとわかりますが、小さなスリッページは常に発生しています。
中・長期取引では気にならないほどのほんの僅かな滑りでも、数秒〜数分の取引を何度も繰り返すスキャルピングでは、スリッページが積み重なるのは大きな負担です。
元々獲得できるpips数が少ない上にスプレッドがあるため１度で得られる利益は少ないのですが、そこにスリッページまで加わると更に厳しい状況になります。
スキャルピングはFXの中でも難易度が高いトレードスタイルなので、もしスキャルピングで利益が上がっていない人は、スリッページ対策として思い切ってスキャルピングから縁を切るのも１つの手と言えるでしょう。
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FXのスリッページを避ける方法
FXのスリッページを避けるための対策をご紹介します。
①値動きが大きい時間は取引しない
スリッページを避けるための対策１つ目は、値動きが大きい時間は取引しないことです。
先ほど解説した経済指標は、各FX会社の「経済指標カレンダー」に発表日が記されています。
事前にチェックしておき、指標発表前後の30分はFX取引をしないことをおすすめします。
経済指標は膨大な数があるのですが、カレンダーにはそれぞれの指標の重要度や事前予想値も記されています。
事前予想値と実際の結果にあまり差がない場合、大きなレート変動もあまりありませんが、乖離が大きい場合は特に注意しましょう。
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②スリッページに強いFX会社を選択する
スリッページを避けるための対策２つ目は、スリッページに強いFX会社を選択することです。
FXでは、注文した価格で取引を成立させる力のことを「約定力」と言います。
近年では約定力の強いFX会社が増えてきたので、会社選びの際は注目しましょう。
注意点として、約定力が強い口座はスプレッドを広くしている傾向にあることが挙げられます。
双方を確認し、バランスの良い口座を選ぶことがポイントです。
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まとめ
いかがでしたか？
今回は
- FX取引でのスリッページとは？
- スリッページはスキャルトレーダーの大敵
- もっとFXについて学びたい方におすすめ
- スリッページまとめ
について説明しました。
スリッページはFX取引をする上で避けるのは難しいですが、少しでも減らす工夫をするのが一番です。
是非参考にしてみて下さい。
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