この記事では、FXで負ける原因となりやすい「騙し(ダマシ)」について初心者にも分かりやすく解説致します。
皆さんもテクニカル分析をしている時、「売買サインが出たもののチャートが逆方向に動いてしまった」ということがよくあると思います。
騙しに頻繁に遭うと、負けが続いて損失がどんどん膨らんでしまいますので、FX取引をする際は「騙しの見極め」が大切です。
この記事では以下の内容を解説致しますので、騙しに悩む方はぜひ最後までご覧ください。
- FXの騙しとは?よくある騙しパターン2つ
- 騙しが起こる原因
- 騙しを回避する方法
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FXの騙しとは?
FXの「騙し(ダマシ)」とは、売り又は買いのサインが出ているにも関わらず、相場が逆方向に動いてしまうことを言います。
具体的にどのようなパターンがあるのか、代表的な騙しの例を2つご紹介致します。
- ラインブレイクの騙し
- インジケーターの騙し
パターン①ラインブレイクの騙し
FXでよくある騙しのパターン1つ目が、ラインブレイクの騙しです。
例えば以下のように、レンジ相場で価格がレジスタンスラインを上抜けたとします。(青丸部分)
この時、多くの方が上方向にブレイクアウトしたと判断し買いエントリーを行うと思いますが、上の画像ではラインブレイク後、反転して元のライン内に収まっています。
また騙しは、レンジ相場だけでなくトレンド相場においても発生します。
通常、上昇トレンドではサポートライン、下降トレンドではレジスタンスラインを抜けたタイミングでトレンド終了と判断できます。
上の画像でも、サポートラインを下抜けした後にレンジ相場に移行していることが分かります。
しかし騙しに遭った場合は、ラインブレイク後も元のトレンド方向に進むことがあります。
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パターン②インジケーターの騙し
FXでよくある騙しのパターン2つ目が、インジケーターの騙しです。
チャート分析の際、インジケーターの売買サインをもとに取引する方も多いと思います。
例えば、短期と長期の移動平均線がゴールデンクロスやデッドクロスを形成した時、多くの方はトレンドが発生すると予想するでしょう。
しかし実際はトレンドが発生せずに、サインと逆方向に動くことも多いです。
移動平均線の場合、設定期間を短くすればするほど小さな値動きにも反応するため、騙しに遭いやすくなります。
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FXの騙しが起こる原因
ここでは、なぜ騙しが起こるのか?という理由について解説いたします。
原因①多くの人が注目しているから
FXの騙しが起こる原因1つ目は、多くの人が注目しているからです。
FXの分析方法は、ローソク足・ライン・インジケーターなど様々な種類が存在します。
その中でも、レジサポラインは多くのトレーダーの売買基準となっています。
しかし注目しているラインは同じでも、トレーダーによって売買行動は異なってきます。
例えばレンジ相場のレジスタンスライン付近では、価格が反発すると見て売り注文を出す人が多いです。
一方、少しでもブレイクアウトの徴候が見えれば新規の買い注文を出したり、すでに売りポジションを持っていて損切りのために早めに買い決済する人もいます。
買いの圧力が強ければ、上の画像のように価格はそのまま上昇方向に伸びます。
しかし買いよりも売りの方が大きければレートは下落し、結果的に騙しとなってしまいます。
そのため、多くの人が注目しているラインほど、騙しに注意する必要があります。
原因②大口トレーダーによる戦略
FXの騙しが起こる原因2つ目は、ファンドや機関投資家などの大口トレーダーによる戦略です。
為替市場に最初にインパクトをもたらすのは、一般では出回らない情報をいち早くキャッチした大口トレーダーの売買です。
大口トレーダーはチャートを動かせるくらいの資金量がありますので、狙った方向に向けて勢いをつけるために、多くの個人トレーダーが注目している価格を目掛けて仕掛けてくることがあります。
例えば次のような戦略があります。
①何度か反発しているレジスタンスラインで大量に買い注文
②意図的にブレイクアウトさせ、一般トレーダーのトレンドに乗じた買い注文や損切り決済を誘導する
③上昇の勢いを見た後、買い注文を決済して価格を反転させる
④さらに大量の売り注文を行い、下落の勢いを強める
⑤一般トレーダーが下落に乗じることでさらに下落したタイミングで、売りポジションを決済する
結果、ブレイクアウトした価格はライン内に収まり騙しとなってしまうのです。
このように、大口トレーダーは一般トレーダーの大衆心理を利用し、意図的にチャートを動かすことがあります。
FXで騙しを回避するためには、次の項目でご紹介する方法と併せて「大口トレーダーの心理」も考えていく必要があります。
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FXの騙しを回避する方法3つ
FXの騙しというのは、初心者だけでなく経験を積んだ上級者の方でも惑わされてしまいます。
騙しを100%避けることは難しいですが、騙しを回避するポイントを抑えることで、騙しに遭う確率を減らすことは可能です。
その方法を3つ紹介したいと思います
- 他の通貨ペアの動きも確認する
- 複数のテクニカル指標で確認する
- エントリータイミングを見計らう
①他の通貨ペアの動きも確認する
FXの騙しを回避する方法1つ目は、他の通貨ペアの動きも確認することです。
チャート分析をしている時、「違う通貨ペアだけど、並べてみたときに同じようなチャートの形になっているなぁ」と感じたことはありませんか?
例えば、ユーロドル(EUR/USD)とポンドドル(GBP/USD)は似た動きになりやすい傾向があります。
ユーロ圏と英国との間には、密接な経済のつながりがあるからです。
このように、その通貨を発行する国や地域との経済的なつながりにより、似た動きになりやすい通貨ペアと、逆方法に動きやすい通貨ペアがあります。
- 相関関係:ある通貨ペアと別の通貨ペアが同じ方向に動く関係
- 逆相関関係:ある通貨ペアと別の通貨ペアが逆の方向に動く関係
そのため、チャートを見ていて売買サインが出たときは、相関関係にある別の通貨ペアのチャートと見比べてみましょう。
例えば、ユーロドルがレンジブレイクした時にポンドドルもレンジブレイクしていれば信用性が高まりやすく、もし逆方向に動いていれば騙しの可能性があると判断できます。
相関関係を把握するには、OANDAが公開している「相関性チェックツール」を使うのがおすすめです。
上の画像のように、各通貨ペアの相関関係の強さが一覧で分かるようになっています。
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②複数のテクニカル指標で確認する
FXの騙しを回避する方法2つ目は、複数のテクニカル指標で確認することです。
どんなインジケーターでも、その時の相場状況によって得意不得意があります。
例えばトレンドを見極めるのが得意だったり、売買タイミングを見極めるのが得意だったりと、特徴は様々です。
それぞれ弱点がありますので、1つのテクニカル指標で相場分析をするのは信ぴょう性に欠けます。
インジケーターの得意不得意を把握し、弱点を補い合うものを組み合わせていくことでFXの予測精度は上がってきます。
例えば、移動平均線がゴールデンクロスしていて買いサインが出たとします。
しかし他のテクニカル指標(RSIやMACDなど)で同様のサインが出ていない場合、騙しの可能性が出てきます。
上の画像のように、レンジ相場では移動平均線が頻繁に交差するため、騙しに注意しましょう。
③エントリータイミングを見計らう
FXの騙しを回避する方法3つ目は、エントリータイミングを見計らうことです。
例えばレンジ相場でローソク足が意識していた抵抗線を抜けていった場合、ブレイク後すぐにエントリーするよりも、リターンムーブを狙ってエントリーした方が騙しに遭う確率を減らせます。
リターンムーブとは別名「レジサポ転換」とも呼ばれています。
- 今までレジスタンスラインとして機能していたラインがブレイク後サポートラインになる
- 今までサポートラインとして機能していたラインがブレイク後レジスタンスラインになる
といった現象のことを言います。
下の画像の②の部分では、レジスタンスラインがブレイク後の戻りでサポートラインになっていることが確認できます。
リターンムーブした後、高値や安値を更新した時(上の画像の③の部分)にエントリーすることで、明確なブレイクと判断できて騙しに遭う可能性はさらに低くなります。
中には「ブレイク後すぐに伸びた」ということもありますが、損失を回避するためにはエントリータイミングを考えることはとても重要です。
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騙しを回避するにはツールを使うのもおすすめ
今回解説したように、FXの騙しを回避するには
- 通貨ペアの相関性
- 複数の売買シグナルの確認
- エントリータイミング
など、様々な要素を総合的に判断しながら取引を行う必要があります。
初心者の方には難しいかもしれませんが、1つ1つの知識を身につけていくことで騙しに遭う確率を減らせ、結果としてFXの勝率アップに繋がります。
初心者の方には、「自動売買」という方法もおすすめです。
自動売買ではプロのトレーダーが様々な検証を経て「勝ちやすい」と判断したロジックに基づいて売買を行います。
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まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はFX初心者の方に向けて、騙しの原因や回避方法をご紹介しました!
今回ご紹介した騙しの見極め方を知っておくだけで、FXの予測精度は格段に上がります。
しかし短時間の中で騙しを見極めるには、それ相応の知識が必要です。
初心者の場合「何をどうやって勉強すればいいのか?」と悩んでしまいますよね。
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