FX取引を始めたばかり、あるいはこれから始めようと思っている初心者の方には、「実は為替レートが変動する仕組みがよく分かっていない」という方も多いと思います。
そこで今回は、為替相場の変動要因について初心者向けに分かりやすく解説致します。
為替相場は景気や金利など、様々な要因が絡みあって変動します。
また期間(短期・中期・長期)によっても変動要因は異なりますので、「自分が短期取引をするのか?中長期の取引をするのか?」によっても、相場の分析方法が変わってきます。
FXで利益を出すために必ず必要な知識となるので、ぜひ最後までご覧ください!
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FXにおける為替レートとは?
FXは、為替レートの変動を利用して利益を出す投資です。
外国為替市場における、異なる通貨が交換される際の取引価格(交換比率)のことを指す
ここで、FXにおける為替レート(取引価格)の見方をおさらいしましょう。
通貨ペアは、通常「USD/JPY」のような形で表されます。
「/」の左側に書かれている通貨を「基軸通貨」、右側を「決済通貨」と呼びます。
為替レートの価格は、“1通貨単位の基軸通貨を、どれだけの決済通貨と交換できるか”が表示されます。
通常、FX会社の為替レートには買い値と売り値が同時に表示されています。
米ドル/円の場合、
- 売値(Bid):1ドルを売る際の交換レート
- 買値(Ask):1ドルを買う際の交換レート
が表示されます。
負けが続くFX初心者の方に質問です。通貨ペアの選び方、間違ってませんか?FXを始めたばかりの方は、「沢山ある通貨ペアの中からどれを選んで取引したらいいだろう?」と迷っていませんか?一般的に初心者の方には「メジャー通貨ペア」で[…]
為替レートは需要と供給のバランスにより変動する
FXの為替レートは、通貨ペアの需要(買いたい量)と供給(売りたい量)のバランスによって常に変動しています。
例えば、同じような価値を持つ通貨ペアの場合、外国為替市場で1対1の交換比率で取引することが出来ます。
しかしどちらか片方の通貨の価値が下がってしまうと、1対1では買う人が現れずに取引できなくなります。
そのため価値の低い通貨が安くなり、1対2や1対3というように交換比率が変化するというわけです。
FXにおける円安・円高とは?
FXに限らず、日常的に「円安・円高」という言葉をよく耳にすると思いますが、これは「円の他通貨に対する相対的価値が高いか?低いか?」ということを表します。
例えばドル円の場合、以下のような需要と共有の動きによって為替レートが変化します。
- ドルの需要が高まり、多くの人が「日本円でドルを買う」といった動きをする
→「円安・ドル高」の方向に進む - 円の需要が高まり、多くの人が「ドルで円を買う」といった動きをする
→「円高・ドル安」の方向に進む
通貨の価値が変化する要因は、
- 景気動向
- 政策金利
- 国際情勢
- 要人発言
- 政府による市場介入
- 投機的要因
など、様々なものがあります。
これらはどれか1つの要因ではなく、複数の要因やニュースが絡み合って変動します。
FXの相場分析をする際は、それらの要因から今後のレートが上がるか?下がるか?を予想する必要があります。
為替レートは期間によっても変動要因が異なる
FXをする上で重要となるのが、「為替レートは期間(短期・中期・長期)によっても変動要因が異なる」ということです。
そのため、短期取引をする際は短期的な変動を予想する必要がありますし、中・長期取引をする際は中・長期的な変動を予想する必要があります。
FXはポジションの保有期間によって、4種類のトレードスタイルに分けられます。
一般的に、
- スキャルピング・デイトレード→短期取引
- スイングトレード・ポジショントレード→中・長期取引
と言われています。
以下より、期間別に見た為替相場の変動要因をそれぞれ詳しくご紹介いたします。
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FXにおける中・長期的な相場の変動要因
まず、FXにおける中・長期的な相場の変動要因をご紹介いたします。
- 貿易収支
- 金利差
- 物価変動
①貿易収支
まず挙げられるのが、貿易収支(輸出、輸入)によって起こる為替の変動です。
例えば、日本が外国にモノやサービスを売る場合(輸出)、外国はそれを購入(輸入)するために、自国の通貨を「日本円」に交換して日本企業へ支払いをします。
日本が外国に輸出する量が増えてくると、外国の通貨が日本円に変えられる量も増えてきますよね?
そうなった場合、日本円の需要が高くなり円高となります。
逆に、日本が外国から大量に輸入した場合は、日本円が外国の通貨に変えられる事で需要が下がり、円安となってしまいます。
②金利差
為替レートの変動要因として、政策金利の差も挙げられます。
政策金利とは、各国の中央銀行が一般の銀行に融資する際の金利のことを言います。
一般的に、
- 金利が高くなった国の通貨
→価値が上昇する - 金利が低くなった国の通貨は
→価値が下落する
という傾向があります。
例えば、アメリカの金利がとても高かった場合、日本人は「日本に預金するよりアメリカに預金した方がお得」だと感じますよね?
そのような時に、日本円を売ってアメリカドルに交換する動きが高まる事で、円安・ドル高となってしまいます。
なお、FXにおいては「低金利通貨を売って高金利通貨を買うことで利益を出す方法」もあります。
気になる方は以下の記事をご覧ください。
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③物価変動
為替レートの変動要因として、各国の物価変動も挙げられます。
- 物の値段が上がっている(=インフレになる)国の通貨
→通貨の価値が下がる - 物の値段が下がっている(=デフレになる)国の通貨
→通貨の価値が上がる
という傾向にあります。
なぜかと言うと、物価が上がった国はモノが売れず不景気になり、逆に物価が下がった国は好景気になるからです。
景気がよければ株価や金利の上昇が期待できますので、株式や債券に投資する人が増え海外からの資金が流入します。
景気が悪いと企業の業績は悪化し、従業員の給与が減ったり失業者が増えたりします。
そうなると所得が減るため消費者は消費を控えるようになり、よりデフレが進みます。
このように、為替レートは景気動向に左右されやすくなっています。
FXにおける短期的な相場の変動要因
ここでは、FXにおける短期的な相場の変動要因をご紹介いたします。
- 経済指標
- 政府や中央銀行の為替介入
- 要人発言
- 地政学的リスク
- テクニカル要因
①経済指標
短期的な為替の変動要因として、経済指標の発表によるものが挙げられます。
経済指標とは、各国の経済活動状況を表す統計データのことです。
データの内容は、物価・インフレ率・失業率・小売売上高・国内総生産など様々な種類があります。
先述した通り、各国の経済状況は通貨の価値に影響を与えますが、それを定期的に集計・公表したものが経済指標となります。
そのため、重要な経済指標が発表された後は、為替相場が大きく動くことがあります。
通常、そのような状況でも数時間たてば為替レートは元の価格に戻っていきますが、FXトレーダーにとっては予想外の値動きで大きな損失を出すこともありますので注意しましょう。
経済指標は、FXの動向を見る大切な指針の1つです。FXを始めて間もない初心者の方は、「相場がいきなり大きく動いた!」と戸惑うことも多いかと思います。為替レートが変動する要因はさまざまですが、その1つに「各国の経済指標」があります[…]
②政府や中央銀行の為替介入
短期的な為替の変動要因として、政府や中央銀行の為替介入によるものも挙げられます。
本来、国は自国の通貨が安くなり過ぎることも、高くなり過ぎることも避ける傾向にあります。
そのため、為替相場を安定させることを目的に、国の金融システムの中枢である中央銀行や各国政府が、外国為替市場で自国の通貨を売買することがあります。
その結果、為替レートが短期的に大きく変動することがあります。
③要人発言
短期的な為替の変動要因として、要人発言も挙げられます。
ここでの要人とは、各国首脳や財務官、中央銀行関係者などを指します。
彼らの発言によって、各国の景気状況や見通しがある程度明らかになると、相場が大きく動くことがあります。
突発的な発言による為替変動は事前に予想することが出来ないため、ツイッターやニュース速報などをチェックし、リアルタイムで情報を得ることがポイントとなります。
⑤地政学的リスク
短期的な為替の変動要因として、地政学的リスクも挙げられます。
【地政学的リスクとは】
特定地域が抱える政治的、軍事的、社会的な緊張の高まりが、地理的な位置関係によって、その地域や関連地域の経済、世界経済全体の先行きを不透明にしたり、特定の商品の価格を変動させたりするリスクを指します。
例えば、戦争、クーデター、テロ、天災等がこれに当たります。
それらの出来事があった国は投資活動や消費に悪影響が出ることを懸念されるため、通貨が売られ価値が下がる傾向にあります。
④テクニカル要因
短期的な為替の変動要因として、テクニカル要因も挙げられます。
FX参加者の多くは、テクニカル分析(チャートの動きを見ながら今後の値動きを予想すること)を行っています。
そのため、多くの人が通貨を買いたい(または売りたい)と思ったタイミングで、短期的に相場が動くことがあります。
例えば長いレンジ相場が続いていた場合、多くのFXトレーダーが「サポートライン(支持線)」や「レジスタンスライン(抵抗線)」を意識しています。
そのような時、価格がその水準を突破(レンジブレイク)することで、多くの人が「トレンドが発生した」と感じ、突破した方向に一斉に通貨を売買します。
その結果、トレンドの勢いをより加速させることがあります。
短期間のわずかな値動きで利益を狙う場合、正しくチャートを読むことが非常に重要になります。
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FXの為替相場を予想するポイント
ここまで、期間別に見た為替レートの変動要因を解説いたしました。
為替レートは、1つの要因でなく様々な要因が組み合わさることで動いていきます。
どれが重要と一概には言えませんが、取引時間が短いほどテクニカル要因が強く影響し、取引時間が長くなるほど各国の経済状況が強く影響します。
そのため、
- 短期取引→テクニカル分析
- 中・長期取引→ファンダメンタルズ分析
に重きをおくことで、予測の精度が高まります。
なお、経済指標や要人発言などの突発的な経済ニュースは短期取引にも強く影響します。
FXのトレードスタイルに限らず、日頃から経済に関する情報をチェックしておくことが大切です。
FXの相場分析を学びたい方にオススメの方法
今回解説したように、為替変動を予想するには様々な知識が必要になります。
またFXで勝つためには、値動きの分析だけでなく資金管理やメンタル管理といった知識も必要です。
そのため初心者の方は、「勝てるようになるまでにはある程度の時間がかかる」ことを心得ておきましょう。
- なるべく早く収益化に繋げたい
- 稼ぎながら学びたい
という方にオススメの方法をご紹介いたします。
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まとめ
今回は、為替レートの変動要因について初心者向けに解説致しました!
難しく感じたかもしれませんが、FXで勝つためには避けて通れない知識です。
すぐに身につくものではなく、日頃から情報収拾をすることでだんだんと予想ができるようになります。
なお、勉強をしながらなるべく早く稼ぎたいという方には、自動売買という方法もおすすめです。
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