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あなたはFX取引をする際、「大衆心理」をきちんと意識していますか？
為替レートはトレーダーの売買行動によって動くため、大衆心理と密接に関係しています。
チャート分析をする際、「他のトレーダーは今どのような心理になっていて、次にどんな行動を起こすか？」ということを意識すれば、自ずと値動きが読めるようになります。
今回は、FXにおける大衆心理の重要性と、初心者が必ず覚えるべき心理術を３つご紹介致します。
- 大衆心理とは？
- 大衆心理がFXに影響を及ぼす具体例
- FXに影響を及ぼす心理術３選
①プロスペクト理論
②バンドワゴン効果
③コンコルド効果 - 大衆心理に影響されないための対策
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大衆心理とは？
大衆心理（集団心理）とは、集団によって形成・維持される思考・感情・意志などの総称です。
為替相場は基本的に、各国の経済状況などから通貨の強弱が判断され、価格が変動します。
しかし相場を動かす要因はそれだけではなく、トレーダーの大衆心理も大きく関係します。
以下より、具体例をご紹介します。
大衆心理がFXに影響を及ぼす具体例
大衆心理がFXに影響を及ぼす具体例として、チャートパターンが挙げられます。
例えば、現在上昇トレンド中で、多くのトレーダーが買いポジションを持っているとします。
そんな時、下の画像のように高値圏で、三つの高値（山）と二つの安値（谷）をつける「三山（トリプルトップ）」が現れたとします。
トリプルトップは典型的なトレンド反転パターンですので、買いポジションを持っているトレーダーは焦って一斉に決済売りをします。
すると予想通り、チャートは下落します。
多くのトレーダーがチャートパターンを参考にしながら取引しているため、パターンが現れると同じタイミングで同じ行動を起こしやすくなり、価格がその通りに動きやすくなります。
大衆心理によるトレーダーの売買行動は、特にFXの短期取引において大きく影響します。
つまりチャートから値動きを読むことは、「大衆心理を読むこと」でもあるのです。
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FXで大衆心理を読むポイント
FXで大衆心理を読むポイントは、どんな場面の時にどんな心理が大衆に働きやすいかを考えることです。
後ほど解説しますが、多くの人は「プロスペクト理論」という心理により、利益は確実に、損失は最大限回避しようとします。
為替チャートにおいて、前回の高値や安値で価格が反転しやすいのは、利益を確実に手に入れたい人々がそこで利益確定してしまうためです。
ここで気をつけたいのが、チャートパターンやラインをただの指標として見ないことです。
例えば何度も同じ場所で価格が反転すると、抵抗線や支持線となってより大衆に意識されるようになります。
そのため反転ポイントになりやすくなるのですが、単純に「ラインにタッチしたから」という根拠でエントリーするのは、周りの雰囲気に合わせて行動しているだけです。
当てはまる方は、その時点で大衆心理の罠にはまっていると言えます。
チャート分析をする際は、売買シグナルだけでなく、その根底にあるトレーダー心理を常に意識するようにしましょう。
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FXに影響を及ぼす心理３選
ここでは、FXに影響を及ぼす心理を３つご紹介します。
ここで紹介するのは集団の中ではなく個人に働く心理ですが、本能的に多くの人に当てはまります。
結果として大衆心理を形成しやすくなるので、初心者の方は必ず抑えておきましょう。
FXの大衆心理①プロスペクト理論
FX初心者が覚えるべき大衆心理１つ目は、プロスペクト理論です。
プロスペクト理論とは、 「人は損失を回避する傾向があり、状況によって判断が変わる」という理論です。
例えば、このような状況があったとします。
B：100％の確率で90万円もらえる
多くの方はこの時、Bを選択します。
一方、
D：100％の確率で90万円損する
という場合、多くの方はCを選びます。
このように、人は利益を得られる場面では金額が少なくても確実に手に入れようとしますが、損失を被る場面ではリスクを負ってでも損失を最大限に回避しようとする傾向があるのです。
ここで重要なのが、AとBはどちらも期待値が90万円、CとDはどちらも期待値が-90万円であることです。
手に入る見込みの金額を平均値で表したもの
つまり、期待値に比例してものごとを判断するのではなく、感情によってその期待値を歪めてしまい、間違った選択をしてしまうことがあるということです。
FXでは、このプロスペクト理論が働くことによって、損失を大きく、利益を小さくしてしまうことがあります。
例えば、少しでも利益が出たらすぐに利確してしまったり、損失が発生していても「いつか取り返せるかもしれない」と思って損切りを先延ばしにしてしまうことなどが当てはまります。
FXで勝つためには、プロスペクト理論をよく理解して感情を抑えた合理的な判断をすることが大切です。
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FXの大衆心理②バンドワゴン効果
FX初心者が覚えるべき大衆心理２つ目は、バンドワゴン効果です。
バンドワゴン効果とは、多数の人が支持している物事を自分も支持したくなる現象です。
流行に乗るようなイメージですね。
例えば、自分は知らないけれど多くの人が良いと言ってる人気の飲食店があると、つい興味が湧いて行ってしまうことがありますよね。
FXにおいては、トレンド発生時の動きがバンドワゴン効果に当てはまります。
例えば、レンジ相場で価格がレジスタンスラインを上抜いたとき、多くの人は上昇トレンドの発生を予想します。
その時点では相場がどうなるかまだ分かりませんが、上昇の兆しが見えると新規の買いエントリーが集まり、一気にトレンドが加速します。
ここで、自分なりにトレンド状況やエントリーポイントを判断して上手く順張りできれば、FXで上手く利益を出せるでしょう。
しかし、バンドワゴン効果の働きで、なんとなく「みんなが買っているから買おう」とエントリーしている人は負ける可能性が高いです。
例えば「エリオット波動理論」では、上昇トレンドには５つの波があるとされています。
2波、4波は上昇中の下落相場なので、当然そこに乗るのはNGです。
FXでは、他人の行動に影響されるのではなく、自分自身で今の相場をしっかりと分析することが大切です。
エリオット波動理論は、株式アナリスト、ラルフ・ネルソン・エリオット（1871年～1947年）によって編み出された相場を分析するテクニカル分析の一種です。エリオット波動論は、過去のNYダウ平均を緻密に分析することで、値動きのなかに「上[…]
FXの大衆心理③コンコルド効果
FX初心者が覚えるべき大衆心理３つ目は、コンコルド効果です。
これは、投資を続けても損すると頭では分かっていても、今まで消費した時間や費用が気になって止めることができないという心理現象を指します。
例えばスマホゲームをやっているとき、欲しいキャラを出すために課金をしてガチャを回し続けてもなかなか出ないことがあると思います。
そこでやめることができず、キャラが出るまで課金し続けるといった状況ですね。
FXにおいては、ポジションを長期保有してなかなか損切りできない状況などが当てはまります。
また、FXのトータル収支がマイナスになっている時、それまでにかけた費用や労力を惜しみ、投資分だけでも全額回収しようとして続けてしまうといった状況も、コンコルド効果によるものです。
しかし勝つ見込みがない場面で取引を続けても、損失が膨らむだけで終わることもあります。
FXでは、負けを潔く認めることも重要です。
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FXで大衆心理に影響されないための対策
今回ご紹介した3つの心理は、FXにおいてはとても邪魔になるものです。
ここでは、大衆心理に影響されず合理的な判断をするための対策を２つご紹介いたします。
①取引ルールを守る
対策１つ目は、取引ルールを守ることです。
FXで重要となる「損小利大」の取引は、徹底したルールの上で成り立ちます。
なぜルールが重要なのかというと、メンタルを冷静に保てるからです。
FX初心者の場合、最初のうちはどうしても負けが多くなるため、「少しでも取り返したい」という心理が働き、冷静な判断ができなくなります。
ですので、まずは
- 損切りライン
- 利確ライン
- エントリー条件
といったルールを決め、どんな状況でもルールを徹底して守りましょう。
すると感情に邪魔されない合理的な取引ができるようになります。
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②自動売買システムを使う
対策２つ目は、自動売買システムを使うことです。
今回解説したように、FX初心者が勝てない理由として最も大きいのは、「手法が分からない」「メンタルが安定しない」というものです。
自動売買であれば、この２つの敗因を一気にクリアできるのです。
プロトレーダーの裁量が組み込まれたシステムが、人間に代わって24時間トレードをしてくれるというものですから、プロスペクト理論などの邪魔な心理に影響されることなく淡々と利益を出してくれます。
FX初心者の方は、自動売買の利益を裁量トレードを行う資金に回していけば、トレード手法を磨きながら相場で生き残り続けることが可能です。
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まとめ
いかがでしたか？
今回はFXで勝つために重要な大衆心理について解説しました！
初心者の方は、普段行っている手法と併せて、根底にあるトレーダーの心理を必ず意識するようにしてくださいね！
メンタルを鍛えるのはなかなか難しいですが、取引に慣れてくると「どんなトレーダーでも損失は必ず出るもの」と受け入れられるようになってきます。
そうして努力を積み重ねた結果、いずれは利益となって返ってきますので、常に冷静さと努力を失わないことを心がけてください。
