FX初心者に一番知ってもらいたい資金管理の方法

資金管理ができない人はFXで失敗します

FX初心者の方は、資金管理についてあまり考えずにトレードしてしまう傾向があります。

しかしFXにおける資金管理は、実はトレード手法に匹敵する程超重要な項目です。

資金管理を理解する事によって、必要以上の損失を抱える事なく「損少利大」のトレードができるようになります。

この記事では、そんな資金管理の重要性から、実際にどのように資金管理を行うか?について初心者向けに分かりやすく解説していきます。

この記事でわかる事

  • 資金管理がなぜ重要なのか?
  • 資金管理をする上で決めておくべきルール
  • 取引金額や利確・損切りラインの決め方

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FXにおける資金管理とは?

FXにおける資金管理とは、

  • 自分の投資可能資金のうち、どのくらいの金額で取引するかを決める
  • 資金の変動の可能性をあらかじめ予測し、その事態に備えて行動する

といったことを指します。

FX初心者の場合、メンタルやトレード手法に関してはよく勉強されている方が多い一方で、資金管理に関しては意識していない方が圧倒的に多く、あまり重要視されていないように感じます。

しかしFXで勝つためには、「メンタル」「手法」と並んで「資金管理」が非常に重要です。

  1. Mind(マインド):精神面を鍛える(メンタル)
  2. Method(メソッド):トレード手法を磨く
  3. Management(マネジメント):資金管理を徹底する

初心者の方は上記の3つのMを理解し、意識しながらトレードを行いましょう。

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FX初心者が押さえるべき資金管理の重要性

ここでは、FXにおける資金管理の重要性について、初心者向けに解説します。

資金管理ができないのは負けトレーダーの特徴

FXで多額の損失を被ったり、借金をするような人達には共通して「資金管理ができない」という特徴があります。

そもそも私たち人間のほとんどが何も考えずにFX取引をした場合、“利益が小さく損失が大きくなりやすい方法”をとってしまいます。

これは、行動経済学の理論の1つであるプロスペクト理論というものが働くからです。

「人間は損失に対して過大に評価する傾向があり、条件や状況によって合理的な価値判断ができない場合がある」という理論です。

例えば、利益が出ている時は損失回避のためにすぐ利確に走りやすい一方で、損失が出ている時はそれを取り戻そうとしてよりリスクの高い判断をしてしまうことなどが挙げられます。

この行動心理によりFXで負ける人が多いのは当然と言えます。

しかし、資金管理の勉強をするだけで大きく負けるリスクはかなり減らせます。

特に初心者の方は大きな利益を狙うために資金管理よりもトレード手法を重視する傾向にありますが、せっかく利益を積み上げたとしても大きな損失を出してしまうと全てを失って一発退場になることもあります。

FXで利益を確保するためには、まず損失を抑えることの方が重要なのです。

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攻める時にも資金管理は大切

FXにおける資金管理は、”資金を守るため”だけではなく、実は”大きな利益を狙うため”にも重要なことです。

手法を確立してないうちはリスクを抑えた取引で問題ないですが、リスクを抑えたままでは実感するほどの利益を得ることはできません。

初心者が手法を磨いてFXで勝てるようになってきた時、リスクを上げてハイレバレッジに設定して利益を上げると、より効率的に資金を集めることができます。

しかし何も考えずにリスクの高い取引をしても、当然退場の可能性が高まるだけです。

資金管理をすることで、「自分の資金がどのくらい変動するのか?」を把握することができるので、証拠金維持率に余裕を持たせながら、効率的な取引することが可能になります。

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FX初心者向け資金管理の3ステップ

それでは、今後あなたが勝ち組トレーダーとして着実に利益を重ねていくために、絶対に必要なFXの資金管理方法についてご説明いたします。

資金管理の基本は、“あらかじめルールを決めておき、トレードの際はそのルールに忠実に従うこと”です。

この記事では、以下の4STEPに分けて決めるべきルールをご紹介致します。

  1. 取引に使う金額
  2. 損切りライン
  3. レバレッジとロット数
  4. 利確ライン

FXの資金管理ステップ①取引に使う金額を決める

初心者向けFXの資金管理ステップ1つ目は、取引に使う金額を決めることです。

ここでのポイントは2つあります。

  • 生活費から投資資金を捻出しない
  • 最初は少額取引から開始する

生活費から投資資金を捻出しない

まず資金管理をする上で大切なことが、自分の余剰資金だけを投資金に回すことです。

FX初心者の場合、「負けて貯金を失ってしまった」という状況を避けるために、取引に使う資金は資産の半分までに止めておくことをおすすめします。

例えば貯金が200万円ある場合、FXに使う資金を100万円にするなどです。

ここでのポイントは、具体的な金額ではなく「失っても仕方ないと諦められる金額かどうか」で判断しましょう。

最初は少額取引から開始する

FXでは、会社によって取引の最低通貨単位が変わります。

もしあなたがデモトレードによる検証を卒業したばかりであれば、まずは1000通貨単位でトレードすることをおすすめします。

1000通貨であれば相当無茶なトレードをしない限り安心ですし、大失敗したとしても簡単に破産することはありません。

ただ初心者への注意点として、資金管理をする際はポジションサイズから決めるのではなく、以下の順番でポジションサイズを導いていくことがポイントです。

  1. 1回の取引で許容できる損失額
  2. 損切り幅
  3. ポジションサイズ

詳しくは次の項目で解説します。

FXの資金管理ステップ②損切りラインを決める

初心者向けFXの資金管理ステップ2つ目は、損切りラインを決めることです。

損切りとは、相場が予想と逆行した場合にポジションを決済して損失を確定させることを言います。

FX初心者の場合、なかなか損切りを踏み出せないことも多いと思いますが、損切りを先延ばしにしてしまうとどんどん損失が膨れ、許容範囲を大きく超えることがあります。

また、含み損が原因で証拠金維持率が低下して強制ロスカットとなってしまう事もあります。

損失を最小限に抑える為にも、予想と反した場合にどこまでポジションを保有しておくかの損切ラインを予め設定しておく必要があります。

損切りラインは、以下の流れで決めます。

  1. 最大損失額を証拠金の2%とする
  2. 損切幅を決める

最大損失額を証拠金の2%とする

資金管理における損切りラインの決め方①は、最大損失額を証拠金の2%とすることです。

例えば証拠金10万円で1ポジションを持っている場合、含み損が2000円に達したらすぐに損切をするというルールです。

この2%ルールは有名な投資本「投資苑2」でも紹介されています。

例え損失が出たとしても、資金の2%以内であれば残りの資金で損失を取り戻せる範囲と言われています。

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損切幅を決める

資金管理における損切りラインの決め方②は、損切幅を決めることです。

前項にてお伝えした2%ルールでは、資産が10万円の場合の損失額は2000円(2%)となります。

それに合わせて、エントリーポイントから〇pips動いたら損切するかを決めていきます。

pipsは通貨によって異なり、

  • 米ドル/円など対円通貨ペアの場合
    →1pips=0.01円(=1銭)
  • ユーロ/米ドルなど対米ドル通貨ペアの場合
    →1pips=0.0001ドル(0.01セント)

となっています。

例えばドル円で1ドル=100円と仮定すると、資金10万で取引できるのは1,000通貨となります。

【1pipsの損益計算】
損益=獲得したpips数(1pips=0.01円)×取引数量

この場合、レバレッジ1倍で取引したときの損切り幅は-200pipsです。

1,000通貨 10,000通貨
1pips 10円 100円
10pips 100円 1,000円
100pips 1,000円 1,000円
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FXの資金管理ステップ③レバレッジとロット数を決める

初心者向けFXの資金管理ステップ3つ目は、レバレッジロット数を決めることです。

ここまでの流れで、許容する損失額と損切り幅を決めると、自動的にポジションサイズが決まります。

【最適なポジションサイズの計算式】
ポジションサイズ=リスク許容額÷リスク許容幅(pips)

先ほどの例の場合、2000円(リスク許容額)÷2円(200pips)=1000通貨

となり、最大ポジションサイズは1,000通貨ということになります。

しかしFXではレバレッジを使って実際の証拠金の何倍もの取引をできるようになります。

リスク許容額が2000円の場合のレバレッジ・ロット数・損切りラインの目安は次の通りです。

保有できるロット数 損切りライン
レバレッジ1倍 1000通貨(0.01ロット) -200pips
レバレッジ10倍 1万通貨(0.1ロット) -20pips
レバレッジ100倍 10万通貨(1ロット) -2pips

FX初心者は低いレバレッジで取引するのがおすすめ

FXで大きな利益を求めている人は、ハイレバレッジで取引をしたがる傾向があります。

しかし、レバレッジは高ければ高いほど利益も損失も大きくなるということに注意が必要です。

先ほどの例の場合、レバレッジ1倍で取引すると200pipsの変動に耐えられますが、レバレッジ100倍で取引するとわずか2pips動いただけで最大損失額に達してしまいます。

含み損が膨らみ証拠金がFX会社の定める基準に達してしまうと、強制ロスカットされその時点で損失が確定してしまいます。

初心者の方が資金管理になれるまでは、レバレッジを1〜3倍にして取引することをおすすめします。

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FXの資金管理ステップ④利確ラインを決める

初心者向けFXの資金管理ステップ4つ目は、利確ラインを決めることです。

レートが予想通りに動いている時、どうしても利益を深追いしたくなりますが、事前にゴールを必ず決めておく必要があります。

損切りだけでなく利確においても、あらかじめ決められたルールに従うメンタルを持って初めて資金管理ができたと言えます。

具体的な損切りラインの決め方ですが、損切りラインの1.5倍〜2倍に設定しましょう。

なお、FXではトレードスタイルによって、損切りラインと利確ラインが変わってきます。

目安は次の通りです。

トレードスタイル 時間間隔 損切りライン 利確ライン
スキャルピング 数秒〜数十分 3〜20pips 4.5〜40pips
デイトレード 数時間〜1日 10〜100pips 25〜200pips
スイングトレード 数日〜1週間 50〜200pips 150〜400pips
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FXの資金管理ステップ⑤その他のリスクヘッジ

初心者向けFXの資金管理ステップ5つ目として、その他のリスクヘッジをご紹介します。

  • メンタル管理をする
  • 複数口座で運用する

メンタル管理をする

冒頭でも解説しましたが、FXで勝つためには「トレード手法」「資金管理」と合わせてメンタル管理が非常に重要です。

メンタル管理は資金管理にも直結しています。

ここまで、初心者向けに取引金額や利確ライン・損切りラインの決め方を解説しましたが、実際の取引になるとルールを破って利益を深追いしたくなる場面が出てきます。

初心者の方は、そのような時でもルールを忠実に守る冷静なメンタルを身につけましょう。

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複数口座で運用する

FXの資金管理において、複数口座で運用することもリスクヘッジとして有効です。

例えば重要な経済指標の発表があった時などは、FX会社に注文が殺到してサーバーがダウンする事があります。

もしサーバーがダウンしてしまった場合は、保有しているポジションの決済なども一切できなくなってしまいますので、場合によっては大きな損失を出す可能性もあります。

そのため、FXでは複数口座での運用をおすすめしています。

一つのFX会社に資金を集中させずに、複数アカウントに資金を分散してトレードする事で、もしサーバーが止まって操作ができなくなってしまった場合でも、別のFX会社で逆のポジションを持つことでリスクを回避する事ができます。

FX初心者は資金管理と併せて手法を身につけよう

これまでFXの資金管理について詳しくご紹介してきましたが、初心者の方は資金管理と併せて利益に直結する「手法」も身につけなくてはいけません。

どこでエントリーすればいいかや、どこで損切すればいいか分からず闇雲にエントリーや損切をしていませんか?

時には偶然利益となる場合もあると思いますが、そのまま続けていれば間違いなく損失を抱えてしまう事になります。

これではいくら資金管理がうまくても利益を出すことはできません。

しかし、「何をどのように勉強したらいいか分からない…。」とお悩みの方も多いと思います。

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手法はもちろん資金管理方法なども学んでいくことができますので、FX初心者の方にはぜひおすすめです。

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まとめ

ここまで資金管理についてご説明してまいりましたが、いかがでしたでしょうか?

今回は

  • 資金管理がなぜ重要なのか?
  • 資金管理をする上で決めておくべきルール
  • 取引金額や利確・損切りラインの決め方

について説明しました。

資金管理を徹底すれば大負けすることは中々ありません。

FXではそれが非常に大切なので特に、FX初心者の方は資金管理を軽視しないようにしましょう。

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