FX自動売買におけるゴールデンクロスについて解説！

FX自動売買のストラテジーにはいくつもの種類があります。

今回はその中でも特に有名な、ゴールデンクロスの手法を使ったシステムについて詳しく解説致します。

ゴールデンクロス手法は、シンプルかつ効果的であることから、世界中のトレーダーに広く利用されています。

しかし自動売買においても有効なのかどうかが気になるところですよね？

この記事を最後までご覧頂くことで、次のような疑問を解決することが出来ます。

是非最後までご覧下さい。

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ゴールデンクロスを使ったFX自動売買とは

FXにおけるゴールデンクロス手法は、テクニカル分析をしたことがある方なら誰しも１度は聞いたことがあるくらい、世界的にも有名です。

シンプルで分かりやすく売買ポイントが判断できるため、FX初心者から上級者まで幅広く利用されています。

以下の項目より、ゴールデンクロスの基礎について解説します。

ゴールデンクロスとは

下の画像では、チャート上に短期移動平均線（20日）と長期移動平均線（50日）を表示しています。

ゴールデンクロスとは、短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に抜けることを言います。

逆に、上から下に抜けることを「デッドクロス」と呼びます。

FXにおいて、ゴールデンクロスは下降から上昇に転じるサイン、ゴールデンクロスは上昇から下降に転じるサインと言われています。

ということです。

自動売買システムにおいても、このゴールデンクロス・デッドクロスが売買エントリーの基準として使われていることがあります。

なぜゴールデンクロスでトレンドが分かるのか？

なぜ２つの移動平均線でトレンドが分かるのでしょうか？

それにはまず、移動平均線について理解する必要があります。

例えば20日移動平均値の場合、20日分の平均価格を線でつないだものになります。

移動平均線は、平均をとる期間が短いほど現在の価格に近く、素早いトレンドを掴むことができます。

下の画像を見ても、長期（100日）よりも短期（21日）の移動平均線の方が、現在のローソク足と近い動きをしていることが分かります。

ゴールデンクロスをしたということは、素早いトレンド（短期）が長期的なトレンドを追い越したということになり、平均的に見て買いの力が強くなったことを示しています。

さらにFXでは、一度トレンド発生のサインが出た後は一方的に伸びやすい特徴があります。

その理由の１つとして、損切りするトレーダーが続出することが挙げられます。

ゴールデンクロスで上昇の傾向が出始めると、売っていたトレーダーが損切りに追い込まれ、売りトレーダーの損切りは買いの力となるからです。

そこに加え、今後も伸び続けることを期待した他のトレーダーが買いの新規注文を入れるため、その後も登り続ける可能性が高まります。

もちろん、高くなり過ぎれば売る人が出てくるので無限に登りはしないものの、ゴールデンクロスが出た後は、ある程度高いところまで到達しやすいのは事実です。

FXにおけるゴールデンクロスの弱点

ここまで解説したように、ゴールデンクロス手法は一定期間の平均から「買いの勢いが強い」と判断したところでのトレードです。

FXにおいて、動いている方向のポジションを取るのは理にかなっています。

しかし、そんなゴールデンクロスにも弱点が存在します。

それはダマしが多いという点です。

チャートを見るとわかることですが、ゴールデンクロスは特段珍しいことではありません。

下の画像のように、一定の範囲内を行ったり来たりするようなレンジ相場では、２本の移動平均線が頻繁に交差します。

このため、単純に「線が交わった」だけでは買いの勢いを測定することはできず、エントリーサインにはなりにくいと言えます。

ゴールデンクロスのダマしを回避するには？

上記のような弱点を踏まえた上で、FXでゴールデンクロスを活用するためには工夫をしなければなりません。

まず第１に考えなくてはならないのが、移動平均線の期間です。

スキャルピングやデイトレードなどの短期トレードの場合、今の相場に勢いがあることが大切になります。

そのため、移動平均線の期間は「短期5日・長期25」や「短期5日・長期40」がおすすめです。

スイングトレードなどの長期トレードであれば、長い目で見て勢いがあるのかを考えなければなりません。

そのため、移動平均線の期間は「短期5日・長期75日」や「短期25日・長期200日」などが適正と考えられます。

レンジ相場では頻繁にゴールデンクロスが発生するので注意

ゴールデンクロス手法は、出来るだけトレンドが出来やすい通貨ペアで取引することも重要と言えます。

例えばUSD/JPY（ドル円）は日中レンジ相場になりやすく、頻繁にゴールデンクロスが発生します。

特に１分足などの短い時間足は、その他の時間足に比べて乱高下しやすいのでダマしに遭いやすくなります。

EUR/USD（ユーロドル）はトレンドを形成することが多く、ボラリティも大きいので上手くゴールデンクロスに乗っかることができれば、一度のトレードで多くの利益を得られる可能性があります。

FX自動売買でゴールデンクロスは有効か？

FX自動売買において、ゴールデンクロスは有効なのでしょうか？

ここまで解説したように、状況を選ぶ手法なので一概に良し悪しは判断できません。

ゴールデンクロスはあくまでも「買いの勢いが強くなりつつある」ということを示してくれるだけのサインです。

「ゴールデンクロス発生＝即エントリー」とプログラムされているような自動売買システムを選ぶと、先に挙げたようなダマしに引っかかって簡単に負けてしまうことがあります。

このため、結局ゴールデンクロスを受け取った後、

• トレードするべきか否か
• エントリータイミング

を見計らうなどの柔軟な対応をしなければなりません。

これらのことから、ゴールデンクロスはどちらかというと自動売買よりも裁量取引向けの手法と言えます。

理論的には有力ですが、実戦で行うのであれば経験を積まなければ使いこなせません。

FX自動売買で安定して利益を得るためには？

ここまで解説したように、ゴールデンクロスのストラテジーを格納したFX自動売買には、高度な技術が要求されます。

EAのプログラムが上手くできれば良いかもしれませんが、ゴールデンクロスだけでは安定的に利益を出すのは難しいと言えます。

ただし、ポートフォリオの一環として利用する分には良いかと思います。

自動売買システムには、それぞれに得意な相場・苦手な相場があります。

今回ご紹介したゴールデンクロス手法はレンジ相場に弱いという特徴がありますが、トレンドに乗れれば大きな利益をえることも可能です。

そのため、レンジ相場に強いシステムと組み合わせて運用することで、柔軟に対応することができます。

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FX自動売買におけるゴールデンクロスのまとめ

この記事ではFX自動売買における「ゴールデンクロス」について以下のポイントを解説致しました。

• ゴールデンクロスって何？
• なぜゴールデンクロスが売買の指標になるの？
• FXにおけるゴールデンクロス手法はダマしが多いって本当？
• 結局のところ、FX自動売買でゴールデンクロスのストラテジーは有効？

ゴールデンクロスは有名な手法であり、相場によっては非常に効果的なものではあります。

FX自動売買全般において、より良いシステムを選ぶためにはある程度の裁量知識を身につけておくことも重要です。

ゴールデンクロスを使ったシステムが気になる方は、ぜひ一度チャートで探してみてください。

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