損失額が大きく変わります。
この記事では、FX自動売買運用における「損切り」について解説致します。
FXにおける損切りとは、含み損を抱えているポジションを決済して損失を確定させることを言います。
損切りは、FXに限らず全ての投資において、損失を減らすために有効な手段となります。
この記事を読むことで、
- なぜ損切りが重要なの?
- FX自動売買だと損切りは自動でしてくれるの?
- 損切りができるFX自動売買が知りたい!
- 損切りって具体的にどうやるの?
- 損切りの基準は?何pipsくらいが目安?
といった疑問を解決することが出来ます。
ぜひ最後までご覧ください。
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FXにおける損切りとは
FXにおける損切りとは、自分の予想と逆方向に相場が動いた時、含み損を抱えているポジションを決済して、損失を確定させることを言います。
損切りは”自ら”決済を行うことですので、FX業者によって強制的に損切りさせられるロスカットとは違います。
含み損が大きくなって、FX業者が設定している証拠金維持率(ロスカットライン)を下回った時、強制的に全てのポジションが決済されること
業者によって必要となる証拠金維持率(ロスカットライン)は異なりますが、ロスカットが執行された時点で全ての含み損が確定し、大きな損失を生むことになります。
そのため、FX運用をする上でロスカットは極力避けなければなりません。
ロスカットされないように行うのが損切りであり、損失額を最小限に止めるためのリスク対策ということになります。
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裁量でFXをする場合、損切りはとても重要
FXを裁量で取引している場合、「極力損切りをしたくない」と思う方も多いでしょう。
損切りを行えば当然勝率は下がりますし、損切りせずに放置しておけばいつかは含み益になる可能性もあるからです。
特に初心者のうちは「FXは勝率が高い方がいい」と考えてしまいがちなので、損切りを先延ばしにしてしまう傾向があります。
しかし先ほども述べたように、損切りは損失額を減らすために重要なことです。
FXの「コツコツドカン」を防ぐために損切りがある
FXにおいて、もちろん勝率は高い方が良いに決まっています。
しかし長期的にFX運用をしていくならば、勝率よりも大切なものは「トータルの損益額」です。
例えばFX取引を10回行ったとします。
次の2パターンを比較すると、FXは勝率だけが重要ではないことがお分かり頂けると思います。
10回中9回は勝ったものの、最後の1回で強制ロスカットが発動され、トータルで10万円損した。
この場合勝率は90%だが、トータルでは大きな損失を被ったことになる。
10回中勝ちは7回だが、負けの3回は損切りをしたことにより損失額を抑え、トータルの損益は+2万円となった。
この場合勝率は70%だが、トータルでは儲けることができた。
FXでは、順調に利益を上げていたものの、1度の負けで大きな損失を被ってしまうことがあります。
いわゆる「コツコツドカン」という現象であり、これは多くの方が挫折してしまう原因でもあります。
コツコツドカンを防ぐためにも、裁量でFX取引をする場合は、含み損を受け入れて損切りできるメンタルを手に入れることが重要です。
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損切り設定のないFX自動売買は危険なのか?
ここまで、”FXを裁量で取引する場合”の損切りについて解説しました。
ここからは、”自動売買システム(EA)を運用する場合”の損切りについて解説します。
FX自動売買は、注文や決済などをすべて機械が行ってくれます。
もし自分が利用するシステムに「損切り決済機能」が実装されていれば、自分で損切りをしなくても、システムの開発者が設定したストラテジーに基づいて自動的に損切りが行われます。
例えば国内FXの場合、以下のようなシステムに損切り決済機能が実装されています。
- 全てのミラートレーダー型FX自動売買
- ひまわり証券のエコトレFX(ループイフダンは除く)
- アイネット証券のシストレI-NET(ループイフダンは除く)
- インヴァスト証券のトライオートFX
- 岡三オンラインのアルゴトレード365
しかし自動売買システムの中には、予め損切り設定ができないものもあります。
そのようなシステムを使う場合、「自分で損切りをした方がいいのではないか?」と悩む方も多いようです。
しかし基本的に、自分で損切りすることはおすすめしていません。
自動売買運用中の含み損は自分で損切りしない方が良い
自分が使っているFX自動売買システムが、含み損を抱えているものの損切り決済機能が発動されない(システムが損切りを判断する基準に達していない)ときがあるとします。
そのような時、不安な心境になって「自分で損切りすべきか?」と迷う方も多いと思います。
確かに自分で損切りすることで、システムの判断で損切りした時よりも損失が少なく済むこともあると思います。
しかし基本的に、自分で損切りすることはおすすめしていません。
そもそもFX自動売買は、含み損を抱えても最終的には利益がでるように作られているものが多いからです。
そのため自分の判断で損切りするよりも、システムの判断に任せた方が良いといえます。
ただし、自分の証拠金維持率が危なく、「強制ロスカットされそうだ」という時は損切りを行なった方がいいでしょう。
FXにおける損切りの方法
この章では、FXにおける損切りのやり方を具体的に解説します。
主に、以下の2つの方法があります。
- ストップ注文(逆指値注文)
- OCO注文
損切りの方法①ストップ注文(逆指値注文)
FXにおける損切りの方法1つめは、ストップ注文(逆指値注文)です。
通常の場合、「価格が下落したら買い、価格が上昇したら売る」という指値注文をするのが一般的です。
しかしストップ注文(逆指値注文)では、「価格が下落したら売り、価格が上昇したら買い」という、逆の注文を行います。
例えば、現在1ドル=100円で買いポジションを持っているとします。
もし損失を1ドル=2円までに限定させたい時は、「98円になったら売る」というストップの決済注文を発注しておけば、予想と逆方向に動いたとしても、指定した価格まで達してしまった時に自動で損切りを行ってくれます。
ストップ注文は損切りだけでなく、利益を確定させる場面でも使います。
例えば同じ条件で1ドル=103円まで上がった時、そのまま上昇するかもしれないのですぐには決済したくないが、利益は確保したいという時です。
この時、「102円になったら売る」というストップの決済注文を発注しておけば、102円になった時点で利確することになります。
損切りの方法②OCO注文
FXにおける損切りの方法2つめは、OCO注文です。
OCO注文とは、2つの注文を同時に発注し、片方の注文が約定したらもう片方の注文が自動的にキャンセルされる注文方法です。
FXにおけるOCO注文の使い方としては、利益確定と損切りを同時に行うため、指値注文と逆指値注文を発注することが一般的です。
例えば1ドル=100円で買注文を出してポジションを保有しているとします。
- 指値注文
→1ドル=101円に上がったら売って利益を確定させる - 逆指値注文
→1ドル=99円に下がったら売って損切りする
というような使い方が、OCO注文による損切りです。
一方の注文が通ればもう一方は自動的にキャンセルされるので、最初にOCO注文をした後はそのまま放っておいても大丈夫です。
このように、FXでは様々な注文方法があります。
以下の記事でその他の注文方法についても解説していますので、気になる方はぜひご覧ください。
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FXにおける損切りラインの基準
この章では、FXにおける損切りラインの基準について解説します。
損切りの基準は個人の裁量によって大きく異なりますが、目安として「狙っている利益の半分以下」にすることが一般的です。
損切り幅を狙っている利益幅と同じくらいにしてしまうと、スプレッド分だけマイナスになってしまうからです。
具体的に、どのようにして損切りラインを決めるか?ということについてですが、以下の方法があります。
- 値幅:
「買値から○円下がったら損切りする」など - 損失額:
「損失が○万円に達したら損切りする」など - ラインで決める:
「トレンドラインを下回ったら損切りする」
「レジスタンスラインとサポートラインの少し下に達したら損切りする」など
FXで損切りの目安となるpipsは?
ここでは、FXにおける損切り幅は何pipsくらいか?という目安について解説します。
先ほど、「損切り幅は利確幅の半分以下にしよう」と言いましたが、トレードスタイルによっても利確幅は異なりますよね。
一般的に、次の数値を目安とするといいでしょう。
トレードスタイル | 利確幅の目安 | 損切り幅の目安 |
---|---|---|
スキャルピング | 10pips | 5pips未満 |
デイトレード | 10pips〜100pips以上 | 5〜50pips未満 |
スイングトレード | 数十pipsから数百pips | その半分未満 |
だいぶ大雑把ですが、自分の狙う利益に応じて、損切り幅も適宜決めていきましょう。
FX自動売買における損切りのまとめ
この記事では、FX自動売買における損切りについて以下のポイントを解説致しました。
- なぜ損切りが重要なの?
- FX自動売買だと損切りは自動でしてくれるの?
- 損切りができるFX自動売買が知りたい!
- 損切りって具体的にどうやるの?
- 損切りの基準は?何pipsくらいが目安?
FX自動売買を始めて間もない方、これから始めようとされている方などは、損切りを自身の裁量で行うのは難しいかと思います。
損失を極力減らす為にも、慣れるまでは、損切り決済機能を実装したFX自動売買ソフトを使用する等しましょう。
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