FXの集団心理を考えるのに打ってつけです。
今回は、比較的よく見られるチャートパターン「ウェッジ」について解説します。
ウェッジはトレンド中に現れるパターンで、トレンドの継続シグナルにも反転シグナルにもなり得ます。
どちらのウェッジかうまく見極めることができれば、FXで安定した利益を出す事が可能です。
またそれだけでなく、ウェッジについて勉強することは、FXにおける集団心理を深く学ぶことができます。
今回はウェッジの種類や具体的なエントリーポイントまで解説しますので、ぜひFXの裁量取引に取り入れてみて下さい。
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FXチャートパターンのウェッジとは
ウェッジとは、FXでよく見られるチャートパターンの1つです。
以下の画像のように、高値と安値が同じ向きで切り上げ(もしくは切り下げ)ながら、だんだんと値幅が狭くなっていく形です。
- 上昇ウェッジ:
高値と安値が同じ向きで切り上げながら狭くなっていくパターン - 下降ウェッジ:
高値と安値が同じ向きで切り下げながら狭くなっていくパターン
ウェッジには「くさび形」と言う意味があり、くさびとは、堅い木材や金属で作られたV字形の道具を言います。
その名の通り、先端が尖っているのが特徴です。
ウェッジはトレンドの反転シグナルにも継続シグナルにもなる
ウェッジは主にトレンド相場で現れますが、トレンドの中段で出てくるのか、トレンドの末期で出てくるのかによって、反転シグナルにも継続シグナルにもなります。
どちらにせよ、ウェッジのトレンドライン(安値同士・高値同士を結んだライン)を抜けた時は、大きく価格が動く傾向にありますので、FXのエントリーチャンスです。
このパターンを上手く捉えられれば、初心者でも安定して利益を上げることができるでしょう。
ただ、「FXの集団心理」を考えるにあたって、これ以上ないほどに良いチャートパターンと言えます。
初心者の方は、まず「どんな集団心理が働いてウェッジのようなチャートパターンが現れるのか?」という考え方を知っておくだけで、後々FXのチャート分析がやりやすくなるはずです!
もちろん、実際の取引で使いこなせればそれに越したことはありませんので、まずは以下より解説するウェッジの4つの種類を理解しておきましょう。
ウェッジのパターン4種類
FXのチャートパターン「ウェッジ」には、細かく分けると以下の4種類があります。
- トレンド継続型の上昇ウェッジ
- トレンド継続型の下降ウェッジ
- トレンド転換型の上昇ウェッジ
- トレンド転換型の下降ウェッジ
つまり、大きく「トレンド継続型」と「トレンド転換型」があるというわけですね。
それぞれのウェッジでローソク足が動く理由をしっておくと、FXに欠かせない集団心理について学べますので、初心者の方はぜひ覚えておきましょう。
以下より、詳しく解説致します。
トレンド継続型のウェッジ
まずは、トレンド継続型のウェッジについてです。
こちらは、トレンド相場の中段で現れます。
上の画像のように、高値と安値を徐々に切り上げ(もしくは切り下げ)ながら値幅が狭くなっていき、元のトレンド方向にローソク足が抜けた後、再びトレンドが加速します。
この時の集団心理について説明致します。
例えば上昇トレンド中のウエッジは、市場参加者が「もう上がらないだろう」と予想して、少しずつ利益確定や売り注文が出ている段階です。
両者は拮抗しているものの、少しだけ買い注文が多いと言えます。
ここで、ウェッジが上に抜けると、更に上昇する傾向があります。
ウェッジを上に抜けたということは、「上昇トレンドが継続する」と思った人が多くいることを意味しています。
さらに、反転を予想してウェッジの中で売っていた人が含み損を抱えるため、損切りしやすくなっています。
これは、レンジブレイクの理論と同様です。
これらの理由から、レートが急激に上昇し、元の上昇トレンドに回帰するというわけです。
トレンド反転型のウェッジ
次に、トレンド反転型のウェッジについて解説します。
これらはトレンド末期に現れることが特徴です。
トレンドからレンジに戻ろうとする状態で、元のトレンドと逆方向に抜いた時は、かなりの確率で反転します。
この時の集団心理について考えてみましょう。
例えば上昇トレンドの場合、既にトレンドが長く続いているため、買っている人が多いですよね。
その時にウェッジが現れて下に抜け出せば、買っていた多くの人が含み損を出します。
そのため、抜けたところで多くの人が損切りすることで、一気に下落する動きを見せます。
ウェッジが現れた時のFXのエントリーポイント
ここでは、ウェッジが現れた時のFXのエントリーポイントについて解説します。
基本的には下の画像のように、三角形のレンジを明確にブレイクしたのを確認してからエントリーします。
例えば、下降トレンドの安値圏に上昇ウェッジが出た場合は反転シグナルとなりやすいため、レジスタンスラインを抜けたタイミングで買いを入れます。
しかし、どのチャートパターンにおいても言えることですが、安値圏だと思っていてもそのまま下抜けてしまうことは度々あります。
そのため、損切りラインを必ず決めておきましょう。
損切りのポイントは、サポートラインの少し下です。
継続パターンのウェッジも、同様のエントリーポイントと利確ポイントになります。
ウェッジのシグナルが出た時のFXトレードは、長期取引では勝率が上がりやすくなります。
しかし短期取引ではだましに遭いやすくなるので注意が必要です。
だましを避けるためには、ウェッジだけでなく移動平均線やRSIなど、他の根拠も利用してトレードするようにしましょう。
FXにおけるチャートパターンの注意点
先ほども少し触れましたが、ウェッジは他のチャートパターンと比較して、FX初心者が実戦で使うのは少し難しいかもしれません。
というのも、ウェッジの形には厳密な定義がなく、極めて曖昧だからです。
今回はFX初心者の方に分かりやすく説明しましたが、実際のチャート上で綺麗なウェッジが出ることはあまりありません。
ですので、「ウェッジの形が出て抜けたからその方向にポジションを取ろう」という考えではなく、集団心理を考えるようにしましょう。
ウェッジだけでなくどのチャートパターンにも言えることですが、集団心理を考える方法は、どんな相場でも通用しやすいです。
以下の記事では、FXにおける集団心理の読み方・考え方について解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。
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チャートパターンと併せてさらに勝率を上げるFX手法
今回解説した通り、チャートパターンは必ずしもその通りに動くというものではないので、FXでは「より確実に勝つための根拠」を加えるのがポイントです。
初心者の方は、少しずつ自分なりの根拠を取り入れて、勝率アップに活かしてください。
とはいえ、指標となるものはチャートパターンだけでなくインジケーターやローソク足の動きなど様々ですので、一から勉強して勝てる手法を確立するのには、膨大な時間と根気が要ります。
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FXチャートパターン「ウェッジ」のまとめ
いかがでしたか?
今回は
- ウェッジとは
- ウェッジの種類
- ウェッジを利用したFXのエントリーポイント
について説明しました。
実戦で使いこなすのは少し難しいですが、FX初心者は「何故ウェッジによってローソク足が動くのか?」について学ぶとFXトレードの勉強になります。
チャート分析に慣れるまでは無理してマスターする必要はありませんが、是非勉強のために挑戦してみて下さい!